奈良県二上山周辺の野鳥観察

「お友達?」――敬老会で見た、父の安心した表情

  
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「お友達?」――敬老会で見た、父の安心した表情

敬老会に、父と一緒に参加しました

先月、父が入所している施設で敬老会が催され、私も父と一緒に参加させていただきました。

突然の大声と、あたたかい拍手

始まってすぐ、父が突然大きな声を出しました。不穏になったわけではないのですが、私は思わず面食らってしまいました。ところが、周りの入居者様やご家族、職員さんたちは、それをあたたかく受け止めてくださり、会場は拍手喝采に。その空気に、私のほうが救われた気がします。

時代に合わせた演目のひととき

時代劇や歌、音楽の演奏など、入居者様が若い頃に親しんだ世代に合わせた内容でした。父も、ときどき知っている言葉に反応したり、音程を外しながらも一緒に口ずさんだりしていました。楽しそうな横顔を見られたことが、何より嬉しい時間でした。

「久しぶり」の一言と、「お友達?」

敬老会が終わり、フロアへ戻ろうとしたときのことです。ショートステイの職員さんが、父に「久しぶり」と声をかけてくださいました。その職員さんがステージの片付けへ向かう後ろ姿を見送りながら、父がふとこちらを向いて、「お友達?」と言ったのです。

声をかけていただいた瞬間、父はハッと我に返ったように、柔らかい表情で返事をしていました。すべてを思い出せたわけではなくても、「知っている人だ」「安心できる人だ」という感覚は、きっと心のどこかに残っていたのだと思います。

最後に

記憶があいまいになっても、人とのつながりが生む安心感は、ちゃんと父の中に息づいているのかもしれません。そして、そんな父を自然に受け入れてくださる施設の皆さんの存在に、また違うフロアへ行った父に声を掛けてくださったショートステイの職員の方に、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
こうした穏やかな時間が、これからも父のそばにありますようにと願っています。

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