食欲旺盛だった父と、在宅介護で悩んだ「食べる量」の話
「いただきます」の前に食べ始める父
在宅で父と暮らしていた頃、悩みの一つが食欲のコントロールでした。席につくと「いただきます」を言う前から箸をつけ、食べるスピードも早い。特に白米が好きで、何度もおかわりを求めてきました。
そのうち、食後に嘔吐することが増えてきたのです。心配になり、メニューや器を工夫して、少しずつ量をセーブするようにしました。小さめの茶碗に変えたり、品数を増やして満足感を保ちながら量を調整したり。試行錯誤の毎日でした。
「食べさせない」ことへの心苦しさ
正直なところ、量を制限することには抵抗もありました。本人は食べたいのに、それを止めているような感覚があり、申し訳なさを感じることも少なくなかったです。
施設に入所して分かったこと
その後、父は施設に入所しました。今の様子を見ると、あらためて「あの頃はやはり食べ過ぎていて、適正体重ではなかったのだ」と実感しています。今では施設で管理された適正な食事量を、毎食楽しみにしているようです。
食欲一つとっても、家族の目だけでは気づけないことがある。そう実感した出来事でした。