さりげない気遣いに教えられたこと
ショートステイでの出来事
父が施設にお世話になり始めた頃は、ショートステイを利用させていただいておりました。ショートステイの場合、通院が必要になった際は基本的に家族が付き添うことになります。
ある日、看護師さんから父の状態を伺っていると、一人の介護職員の方が、必要になるかもしれない物品を入れた紙袋を、ごく自然な様子で差し出してくださいました。私はその場ではお礼も言えないまま受け取り、そのまま病院へと向かいました。
後になって気づいたこと
落ち着いてから振り返ると、あの時のさりげない気遣いが、実はとても難しいことだったのだと気づきました。きっとその方は、これまでの経験の中で「こうした方が良い」と感じたことを、日々当たり前のように積み重ねてこられたのだと思います。だからこそ、あれほど自然に手が動いたのでしょう。
見習いたいと思うこと
誰かのために、意識せずとも動けるようになるには、それだけの積み重ねが必要なのだと実感しました。自分自身の仕事においても、こうした姿勢を見習っていきたいと思います。
そして何より、父がこの施設に入所できたことを、心からありがたく思っています。